ケルメス3戦ルーセラーレ

8月11日は西フランドル地方のルーセラーレという街での120km(19周回)のレースでした。

コースはホームストレートにロータリーが一つと、農道に入る前に一つ。
農道の狭い区間とその先のくねっとした左カーブを抜けて、民家区間に入って戻ってくる左回りのコースです。

今回は東洋フレームの竹之内悠選手も参戦していました。
スタートしてからは走り方が上手い竹之内選手の走りを勉強しようと後ろにくっついて着いていく。
竹之内選手は前に上がる時も、必要以上の力を出さずにタイミングをみてスルスルっと前に上がる。

そんな感じで走っていたところスタートしてから30分。
後輪の挙動がおかしくなる。パンク。そのままリタイアになりました。
右側に寄っていたので、そのまま手を挙げてはける。

代輪とかあるわけでもなく、あったとしても間に合わないであろう。

そのまま道を引き返して、補給エリアにいる竹之内選手と来ていた、高体連のスタッフの方々のもとでレース観戦。

レースは3人が抜け出し。高速チームTT状態で周回を重ねる毎にメイン集団との差が開いていき、最後はその3人のスプリントになりました。





ベルギーに来てまだ3戦目ですが、ここまでで感じたこと。また自分が課題にしていかないといけないこと。

1、ベルギーのレースはまったく登りがありません。そのため、レースの速度域が日本のレースよりも速いです。
もし日本でも同じようなコースでレースがあれば、速度域は上がると思いますが、上がりっぱなしということはないと思います。
学連とJプロと走って、日本は展開がだいたい似ています。
まずは、最初の1時間アタック合戦でペースが速い。そして逃げが決まり、一旦集団が緩み、逃げとの差が開く、開ききった所でペースが上がり、逃げを捕まえる。終盤に捕まえてそこからまたゴールに向けてアタック合戦。

完走を目指すなら、
1、逃げを決めるアタック合戦
2、逃げを捕まえるペースアップ
3、ゴールに向けたアタック合戦

この3回の波のうち2回目の波を乗りきればだいたい完走できると思います。


こちらのケルメスカテゴリーで言えば、レースが終わるまで永遠アタック合戦という感じで、逃げも泳がされているのではなく、そのまま行ききる逃げが高速域から飛び出して、逃げきってしまいます。


この高速域でレースに参加し、レースを展開し、そして勝つために、まずは身体をその速度域に順応させないといけない。

これがベルギー遠征での自分の課題でもあると思います。
この速度域の順応とは、単純なパワーや持久力であったりしますし、それだけでなく、素早い判断力やレース勘、目から入る情報の収集スピードなど、いろんな要素があります。

また、日本での課題でもある、ポジショニングの悪さ。これは今まで、前に位置どれなかったら終わりという、位置取り技術の話しだけで考えて、直そうとしていましたが、レース中はどんなに位置取りができる選手でも、後ろに下がる場面もあります。

例えば、パンクで下がったり、補給食取りに行ったりと、特にアシストの選手なら集団内を前後する回数は多くなります。

後ろに下がった時に集団のペースが上がれば、
それに対応しなければ行けませんし、そこから前に上がっていかないといけない。

その後ろに下がってしまった時の対応力も高速域になるほど難しくなります。

そんな感じで、今のベルギーのレースは速く、先頭集団は凄いと思ってしまう感覚を無くしていく。

それが出来るように残りのレースを走っていきたいです。


今日のパンクした時のデータです。

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